古いマシンをUEFI化する
古いBIOS方式のマシンをUEFIに変更します。
UEFIのメリット
UEFIのマシンが普及して久しいですが、依然としてBIOSブートをしている環境が多いかと思います。 UEFIに対応したマシンでも、安全のためか古いBIOS方式のままOSがインストールされて出荷されており、そのまま使っている方も多いでしょう。 (私の5年前のDELLのPCはそうでした。同時期に買ったLet’s NoteはUEFIで設定されていました。)
UEFIのメリットは「起動の速さ」です。逆に言うと、起動さえしてしまえば大差はありません。 どうしても起動を早くしたいという方のために、UEFI化の方法を紹介します。
UEFIブートかどうかの確認
本当はBIOSの設定を覗いてもらいたのですが、簡単なチェック方法として起動画面があります。 メーカーのロゴのまま「待機の丸いサイン」がでていれば、UEFI化済みと思われます。
メーカーロゴが消えてWindowsロゴになってから「待機の丸いサイン」が表示される場合、BIOSブートかもしれません。以下の動画はWindowsロゴが出てきてしまっています。
UEFI化
BIOSブートの場合には、HDDは”MBR”という情報が必要です。一方でUEFIブートの場合には”GPT”という情報が必要です。 WindowsにはこのMBRをGPTに変換するツールが付属されているので、使ってみましょう。
管理者モードでPowerShellを起動します。
コマンドを実行
複数OSインストールしていなければ、以下のコマンドで行けるはずです。
XXX> mbr2gpt /convert /disk:0 /allowFullOS
ただし、メーカ固有の回復パーティションなどが設定されている場合、変換出来ない場合があります。 以下のYoutube動画が参考になったので貼っておきます。ポイントはmapオプションを使うことです。
話を吹っ飛ばすと、C:\Windows\setuperrに書かれているログを読み、以下のような文を探します。この場合、18というタイプが変換出来なかったので、何か指定してあげる必要があります。
日付 Error ValidateLayout: Cannot map MBR partition type 18. Please .......
このページで変換先のGUIDを探します。よく分からなければ、Basic data partition (EBD0A0A2-B9E5-4433-87C0-68B6B72699C7)でいいでしょう。従って、実行すべきコマンドは以下のようになります。
XXX> mbr2gpt /convert /disk:0 /allowFullOS /map:18=EBD0A0A2-B9E5-4433-87C0-68B6B72699C7
UEFIに変更
コマンドが終了したら、PCを再起動します。DELキーやF11キーなどでBIOS画面に入り、ブートモードを変更します。古いモードのままだと起動しません。
まとめ
起動を速くするためのUEFI化の方法を説明しました。
- Windows付属のmbr2gptを使えば良い
- 回復(OEM)パーティションにはmapオプションが必要
- UEFIに対応したマシンでしか使えないテクニックなので注意
以上でした。