クレジットカード決済Stripeの本人確認に関する情報が少なかったのでまとめました。

本番環境移行後の手続き

流れ

Stripeは本番環境には簡単に移行できますが、まだ書類仕事が残っています。 一般に、次のような順を踏みます。

  • 本番環境に移行する。その際、会社情報・個人情報などを入力する
  • 実際のカードを使って決済できるようになる。
  • 誰かがカード決済する
  • 本人確認をするようにメールが来る。運転免許証などをアップする
  • 初めて口座にお金が振り込まれる!

Stripeの面白いところは、実際に決済が行われないと本人確認フェーズに進めない点です。 このあたりをしっかり書いて欲しいのですが、国別に違うのか公式ドキュメントには言及がありません。

本番環境移行後でもテスト環境に戻れるの?

戻れます。本番移行後もテスト時のデータが残っているので、両刀使いできます。

本人確認にパスできなかったらどうなるの?

誰かが決済しないと身分証アップロードのフェーズに入れないので、その決済分がどうなるかは気になるところです。 残念ながら、分かりません。私は一発で通ってしまいました。ドキュメントもありません。

口座の名義と管理人の名義は違っても良い?

Stripeには、いくつかの異なる情報を載せられます。個人の場合、以下のような感じです。

項目 説明
アカウント情報 住所・電話番号のみ
公開ビジネス情報 顧客の明細やメールに表示される情報
事業情報 氏名と、登記番号や納税番号など(ただし納税番号は空欄でも良い)
銀行口座 振込先

私の場合、自分の名前を事業情報に設定しましたが、それ以外の情報は知人と運営している団体のものにしました。 ゆうちょなら任意団体名義で口座が作れるので、口座情報もその通りです。これで審査に通りました。

任意団体でも使える?

PTAや同窓会で使いたいというニーズがありそうですが、Stripeは使えるのでしょうか。

結論から言うと、代表者を立てて事業情報に登録すれば使えます。アカウントは個人アカウントになってしまいますが、明細やメールは団体の名前にすることが出来ます。「個人アカウント」という部分が構成員的にOKなら導入できます。

口座は簡単に変えられる?

口座が変わるとお金がすべて別の場所に流れてしまうので、セキュリティ的にもマネロン的にも重要です。

StripeのAPIには口座変更コマンドがありませんので、管理者がWEBコンソールから変更することになります。アカウントが乗っ取られた場合には売り上げを失う恐れがあるので、十分に注意しましょう。

なお、全く異なる名義の口座が設定された際にアラートが飛ぶかどうかはドキュメントには書かれていませんし、変更がどれくらいの時間で反映されるかも分かりません。もっとはっきりしてもらいたい部分です。

まとめ

Stripeで疑問になりそうなことをまとめました。任意団体関連の内容は、今のStripeの運用で確認しただけなので、今後変わるかもしれません。とにかくカード決済は危険な側面もありますので、慎重に導入を進めてください。