香港のベンチャー企業が販売しているKairos Watchというスマートウォッチを2年くらい前に注文したのですが、ようやく12月に到着しました。 1週間使った感想です。

続編記事は「Kairos Watch現状報告2016」と「Kairos Watch倒産したみたい」です。

Kairos Watchとは?

Kairosの特徴は、透過型ディスプレイを搭載した自動巻の機械式時計であるという点です。 普通のスマートウォッチは電池がなくなってしまうと時計の機能もなくなってしまうという大きな問題点がありました。 Kairosは時計の機能はピュアな機械式時計が担っているので、電池切れというものがありません。さらに電子回路部分についても「時を刻む」という機能を常時稼働する必要がないために、稼働時間を延ばすことが出来るというメリットもあります。

当初、2014年冬から2015年春に出荷が予定されていたのですが、デザイン変更やサプライヤー問題などの様々な問題を経て、何とか今年の12月に私の手元にも送られてきました。ちなみに、スタートアップ当初のデザインは以下の動画のようなものでした。

しかし、実際にはこれほど格好良くて何でもアリな時計を作るのはムリだったみたいで、今の形に至ります。

こうして見るとなんともお粗末ですが、私は案外気に入っています。G-SHOCKなどと比べても重くて大きいので、その点は気になる人もいるかもしれません。

ちなみに裏面には糖度センサーが搭載されているそうですが、今のファームウェアでは動作しないようです。

何ができる?仕組みは?

Kairos Watchはスマートフォンの「通知」に連動して動作します。ですので、メールを受信したときや電話を着信している時には以下のような表示になります。

スマートフォンを取り出さずに手元で情報が確認できるのは便利です。

ただ、現状「日本語の通知が表示されない」という大きな問題があるため、日本語を含む通知についてはその部分が省略されて表示されてしまいます。 さらに、「Musicアプリの戻る・進む」などには対応していません。そのせいで、音楽を聞いていて次の曲に移るたびに通知されるのはウザいです。 正直言って、まだまだ問題が多く実用に耐える物だとは思えません。

それとあまり気になりませんが、透過率は40%と高くないです。普通の時計のようにはっきり針は見えないのですが、見えないわけではない絶妙な透過率です。 初めての製品ですし、実用上困ってはいません。

今後に期待

まだまだ問題が多いKairos Watchですが、時計部分が独立しているおかげで最低限時計としての役割は果たしてくれています。気長に成長を見守りたいところです。 ただ、開発をやめる時はアプリをオープンソースにして欲しいところです。そうしないと、ただの異様に重い腕時計に・・・。