外貨口座から直接ドル支払いができるクレジットカードが存在します。 使い道を考えてみました。

ドル払いができるクレジットカード

ドル払いができるクレジットカードは2015年12月現在1種類のみ、「SBIカード」です。 http://www.sbicard.jp/index.html

SBIグループにはSBI証券という証券会社があり、ここでは米国株取引や為替取引が行えます。 得られた外貨は住信SBIネット銀行で管理するのが一般的で、ここの口座をクレジットカードの引き落とし口座に設定しておくと直接ドル払いが可能になるのです。 米国株取引をしていて外貨口座にドルが貯まっている人は、カード会社からの為替手数料(約3%)を節約することができます。

実際の支払いは少し面倒で、集計締め日から口座引き落とし日までの明細からドル決済したいものを選択しなければなりません。でも、金額の大きな買い物をするのなら使ってみるのも有りかも。 どのような場面で役立つか、使い道を考えてみました。

海外旅行中の買い物に

当然ですね。ちなみにユーロなど他の通貨もドル決済できるそうです。円はないけどドルならある!という局面で活用しましょう。(そんなことないだろ・・・)

海外通販サイトでの買い物に

アメリカのアマゾンなどで買い物するときには良いでしょう。実はアメリカのアマゾンで購入すればずっと安く入手できる物があります。

電気製品を安く

アスク税などという言葉が有名ですが、日本で購入すると価格が高くなるものがあります。 これは主に、国内代理店が中間マージンを異常に高く設定する場合に起こる現象です。 自社ですべて販売ルートを制御できる多国籍企業では起きにくい事例ですが、まだまだ一般的です。

下の表では、EVGAのビデオカードではかなり価格差が起きているのに対して、IntelのCPUではあまり違いがありません。 さらにiRobotのロボット掃除機などでも微妙な価格差ができています。大きな買い物をするときには、一度比較してみるといいかもしれません。 ただし、国内で修理が可能かどうかなどは心配ですね。

amazon.co.jp amazon.com
EVGA GTX980Ti \125,799 $679.99
Intel Core i3-6100 \15,199 $129.73
iRobot Roomba 980 \120,500 $899.99

ソフトウェアを安く

価格差が有名なソフトウェアとしてはMicrosoft OfficeやNorton Internet Securityなどが有名ですね。

Office365を見てみましょう。似たような値段で、かなり条件が異なるように思えます。 Officeの場合、ライセンス条件の違いなどが価格差に反映されているという説明がされることが多いですが、体の良い言い訳でしょう。

個人向けOffice365 日本 アメリカ
価格 \12744/年 $99.99/年
インストール可能台数 2台 5台
OneDrive 1TB 1TB

ノートンの場合は以下のようになります。両方とも公式ページからの情報ですが、こちらも酷い。 同じ名前でなぜインストール台数が異なるのでしょうか・・・。

Security Deluxe 日本 アメリカ
価格 \6,480 $79.99
インストール台数 3台 5台
Security Premium 日本 アメリカ
価格 \9,240 $89.99
インストール台数 5台 10台

スタートアップ企業の支援に

日本ではなじみではないですが、ベンチャー企業が資金集めにクラウドファンディングを行うのは一般的なことです。 ちゃんと商品が届くかどうかはプロジェクト次第ですが(笑)、こういったものにチャレンジしてみるのも面白いと思います。以下のようなサイトを利用するといいでしょう。

https://www.indiegogo.com/