Androidはメーカによって更新頻度が違うと言われていますが、実際にはどうなのでしょうか。 有名機種としてXperia XZ, Galaxy S6 edge, Znefone3(ZE552KL)の3つをチョイスして、調べてみました。

セキュリティパッチレベルについて

異なる機種のアップデート状況を比較するのには、セキュリティパッチレベルという仕組みを使いました。Androidのバージョン情報だけでは大雑把すぎるので、もっと細かくて統一的なナンバリング、ということで白羽の矢が立ちました。

パッチレベルは日付で表されていて、日付が後になる方が新しいことになります。なるべく新しいパッチレベルがすぐに配信される端末を使うのには、どのメーカを使えば良いのでしょうか??

Xperia XZ

携帯3社(ドコモ,au,Softbank)の調査結果を下表に示します。 驚くべき事に、キャリアに関係なく2ヶ月に1回セキュリティアップデートが配信されています。 配信開始はドコモが速い印象ですが、他社も2週間遅れ以内には必ず配信されているようです。 数年前までの、「日本のキャリア端末はアップデートが遅い」という常識を打ち破るほど迅速だと言えます。

レベル ドコモ au Softbank
2017年6月 2017/6/21 2017/6/22 2017/6/20
2017年4月 2017/4/6 2017/4/11 2017/4/6
2017年2月 2017/3/2 2017/3/14 2017/3/3
Android7.0 2017/1/21 2017/1/18 2017/1/27
2016年12月 2016/12/8 2016/12/13 2016/12/16

Galaxy S6 edge

少し古めの機種ですが、全キャリアが扱っているGalaxy端末ということでチョイスしました。 結果はイマイチで、au,Softbankはメジャーバージョンアップ間で1回だけアップデートがかかっています。 ドコモについてはまあまあで、2016年後半から2017年にかけて頻繁にアップデートを行っています。 Sonyと比べると日本版のアップデート頻度は悪いです。

レベル ドコモ au Softbank
2017年4月(Android7.0) 2017/6/5 2017/4/13 2017/5/10
2017年1月 2017/1/31 - -
2016年11月 - 2016/11/17 2016/12/6
2016年10月 2016/10/27 - -
2016年6月 2016/6/20 - -
Android 6.0 2016/3/17 2016/5/19 2016/4/5

Asus Zenfone 3 (ZE552KL-JP)

SIMフリー端末としては有名なAsus社の代表としてZenfone3が登場です。 国際版・台湾版・中国版・日本版の4種が主流のようですが、今回は日本版について調べました。 発売当初のパッチレベルから、3ヶ月ごとにアップデートがかかっているようです。ただ、2ヶ月遅れなのが痛い。 この調子で毎3ヶ月アップデートがかかれば、無難な端末と呼べそうですが、調査時点の2017年7月時点では新パッチは登場していません。 もはやキャリア機種の方がアップデート頻度は良いみたいですね。

レベル 日付
2017年3月(Android7.0) 2017/5/17
2016年12月 2017/2/24
2016年9月 発売当初

まとめ:各キャリア健闘も、ドコモのXperiaが最強か。SIMフリー系は良くない

やはり、まめにSecurity系のアップデートが配信されるドコモは頑張っていると思います。 メーカにもよりますが、Xperiaを買っておくのが一番安心です。

SIMフリー系としてASUSを調査しましたが、頻度は低いようでした。購入前には要検討です。

今回はSony以外の国産メーカは調査対象外にしましたが、アップデート頻度は少ないです。 この場合、ドコモの端末を購入しておくのが無難でしょう。

なお、セキュリティパッチの配信が遅い端末は、ウイルス対策ソフトを入れて怪しいアプリをシャットアウトできるようにするのも大切です。