カスペルスキーとエンジニアの程よい関係
Kasperskyのネットワーク設定を提案します。
ネットワーク設定は諸刃の剣
Kasperskyは有名なウイルス対策ソフトですが、ネットワーク保護に関しては「やりすぎ」だと思います。変更すべき設定とその根拠を並べます。
まずはは左下の設定マークから「詳細→ネットワーク」と進んで以下の画面を出して下さい。
トラフィック処理
お勧めする設定:無効
チェックを外して下さい
理由
WEBサイトを閲覧すると、そのサイトのHTMLファイルに無条件にKasperskyのJavaScriptが埋め込まれます。WEBサイトの挙動を監視するスクリプトですが、WEB開発中にデバッグし難くなるなどの弊害があります。
ネットワークポート
お勧めする設定:設定したネットワークポートのみを監視
いくつかのポートだけ監視して下さい。 更に、80,443番ポートの監視は無効化してきましょう。
理由
すべて監視するのはPCへの負荷が高いです。一部だけで十分でしょう。
私はWSL(Windows Subsystem for Linux)を使っていますが、80,443番ポートを監視しているとapt
,wget
,git
辺りが全部使えなくなりました。
「監視」と言っている割に、中身も変わっているようです・・・
暗号化された接続のスキャン
お勧めする設定:「暗号化された接続をスキャンしない」
理由
悪名高いKasperskyの独自機能ですね。暗号化された通信ですら、Kasperskyの前では丸裸になり、ネットバンキングのパスワードもクレジットカード番号もすべてKasperskyに把握されます。オレオレSSL証明書をインストールして動作しているようです。 Kasperskyをそこまで無条件に信頼出来ないので、私は無効にしています。
この設定を無効にした直後は、ブラウザのキャッシュ等を削除しましょう。キャッシュ削除前には繋がらなくなるサイト(Gmail等)がありました。
その他
- 「Mozilla FirefoxおよびThunderbird」という設定も、前節同様の理由で無効化した方が良いです。
- 上述の設定をすると、ChromeのKaspersky拡張機能は動作しなくなりました。削除しましょう。
NortonからKasperskyに乗り換えた際には、Kaspersky由来のトラブルに苦労させられました。設計思想が違うのだとは思いますが、私にとっての良い塩梅を示しました。KasperskyはPremiumライセンス(台数無制限)があるので、うまく活用したいですね。