自宅のネットワークに外部からアクセスするには、ダイナミックDNSを利用する必要があります。 無線LANルータの主なメーカがどうのような対応をしているのかまとめました。

ダイナミックDNSとは?

外部から自宅のネットワークにアクセスするには自宅のIPアドレスを知る必要があります。 家庭用の契約ではIPアドレスは固定されないことが多いので、IPアドレスを指定してアクセスしても自宅にたどり着かないです。 ドメインを取っても、これでは意味がありません。

IPアドレスが変わったときは自宅からIPアドレスの変更を自動的に反映させることが出来ればOKです。それを実現するのがダイナミックDNSです。 そのためにPCを24時間起動するのはもったいないので、ルータがその機能を持っていることがあります。

本ポストは、メーカごとのダイナミックDNSサービスの対応状況をまとめています。 一般的なフリーのサービスに対応している製品もあれば、メーカ独自のものしかサポートしていない物もあります。 購入の参考にしてください。

VPNとは

外出先からも、まるで自宅にいるように家庭内のPCやBDレコーダにアクセスしたいことはありませんか。 VPNという機能を使うと、そのような事が出来ます。

本来はPCが担う仕事ですが、最近はルータにもその機能が搭載されていることがあります。 ダイナミックDNS機能とVPN機能が両方搭載されていれば、簡単に外部から内部ネットワークにアクセス出来ます。

メーカごとの対応

以下の製品を各メーカの代表として調べました。

  • Buffalo: WXR-1900DHP2
  • NEC: Aterm WG2600HP
  • IO-DATA: WN-AC1600DGR3
  • ELECOM: WRC-1900GHBK-A
  • ASUS: RT-AC1200HP
  • NETGEAR: R8000
メーカ 対応DDNS VPNサーバ機能
Buffalo 独自サービス・DynDNS他
NEC 独自サービス・お名前.com ×
IO-DATA 独自サービス
ELECOM 独自サービス・DynDNS ×
ASUS 独自サービス・DynDNS・ZoneEdit他
NETGEAR No-IP・DynDNS他

すべての製品がダイナミックDNS機能は搭載しています。よって、自宅からWEBページを公開したりすることは全製品で可能です。 ただし、IO-DATA製の製品は独自サービスしか対応していないようです。有料であったり、使い勝手が悪い可能性がありますので注意して下さい。私は実際に使っているわけではないので、細かい機能は分かりません。

VPN機能はNEC、ELECOMは未対応です。セキュリティ的には安心なのですが、外部から自宅にいるかのようにアクセスすることは出来ません。VPNを使いたいのであれば他のメーカを買うべきですが、VPNを使わないのならあえてNEC製を買ってリスクヘッジするのもありです。

まとめ

  • ダイナミックDNSは使うが、VPNを使わない: NEC製、ELECOM製
  • ダイナミックDNS・VPNを使う: Buffalo製、ASUS製、NETGEAR製
  • ダイナミックDNSを使わない: IO-DATAもOK