モバイルWiFiで少しでも高速に通信したい方へ

モバイルWiFiの設定は複雑

コロナ対応で自宅勤務となり、モバイルWiFiルータを配られている方がいると思います。 通信速度は仕事の効率に直結しますから、少しでも良い設定をしたいと思っている人がいるはずです。 本記事では、通信速度に関係ありそうな機能をON/OFFして、どういうときに通信速度が速くなるかを調べました。

(スマートフォンのテザリングでの調査結果はこちら

調査した設定

調査に使用した機種は602HWです。601HWも同一メーカですから似た挙動をすると思われます。

このWiFiルーターはWiFiとUSBの2通りの接続ができますから、まずはこの違いを調査します。 ちなみにUSBにはUSB2.0接続とUSB3.0接続があり、選べるようになっています。普通は3.0接続の方が高速ですが、希に2.0の方が良いこともあるようです。

  • WiFi
  • USB (2.0/3.9)

602HWには「省電力モード」がありました。これが何かよく分かりませんが、ON/OFFを比較したいです。

  • 省電力モードON
  • 省電力モードOFF

WiFiルータは、「ファームウェアの自動更新機能」のせいで通信が数分ごとに切れることがあります。これはON/OFFできます。 また、USB接続中にはWiFi接続機能は必要ありませんが、普通はスタンバイさせておきます。これを無理に機能OFFしてしまう場合もチェックしておきましょう。

  • 自動更新ON・USB接続時もWiFiはON
  • 自動更新OFF・USB接続時はWiFiはOFF

通信速度の測定結果

その1

まずは接続方法と省電力モードだけ調べました。その他の設定は初期状態(自動更新ON・WiFiは常にスタンバイ)です。

接続方法 省電力モード その他の設定 速度 (Mbps)
WiFi ON - :初期状態 2.6
WiFi OFF - 2.4
USB3 ON - 7.8
USB3 OFF - 15.2
USB2 ON - 16
USB2 OFF - 18

やはり、無線よりは有線の方が圧倒的に速いようです。省電力モードは通信速度に若干影響するようです。USB3.0で省電力モードONの時だけ大幅に速度が低下していますが、誤差のような気がします。

その2

次に、その他の設定を変えてみます。一番早かったUSB2.0で省電力OFFの場合だけ調べました。

接続方法 省電力モード その他の設定 速度 (Mbps)
USB2 OFF - :初期状態 18
USB2 OFF 変更 17

結果は、むしろ低速になってしまいました。機器の負荷を減らす設定なので、誤差の範囲だと思えば良いでしょう。

まとめ

いくつかの設定で計測してみました。

  • USB接続はWiFiよりも圧倒的に速い
  • 省電力機能・その他の設定は変えても大きな変化はない
  • 利便性を重視するなら、初期設定のままUSB接続で使うのが最も良い

様々な機種があるので一概には言えませんが、少なくともHuawei機種にはこの法則は当てはまる気がします!